日本平動物園、ハクトウワシの繁殖に成功
日本平動物園(静岡市駿河区)は10日、同園で初めてハクトウワシのひなが2羽生まれたと発表した。国内でハクトウワシを飼育しているのは7カ所、11羽と少なく繁殖例もまれなため、種の保存の面で非常に貴重な事例だという。
3月中旬から営巣活動があり、4月8日にふ化。4月下旬には、ひな2羽の姿が確認され、母親はひなに餌を与えていたという。母親のキャサリンは2002年3月に静岡市の姉妹都市の米国オハマ市から送られた。15年越しでようやく繁殖に成功した。なお、父親のサムは今年4月に呼吸不全で死んでおり、同園は「2羽が忘れ形見となった」とコメントした。
ハクトウワシは北米に生息する大型のワシで、米国の国鳥。体長は胴体86~110cm、翼長約2m。体重は3~7kg。地面に約4mの巣を作り、2~3個の卵を産む習性がある。寿命は30年程度とされている。
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