レッドリスト2018年版公開 ドジョウが準絶滅危惧種に
環境省は22日、絶滅のおそれのある野生動物の種のリスト「レッドリスト2018」を公表した。2012年からまとめている「第4次レッドリスト」の3回目の改訂版で、絶滅危惧種が44種追加、3種削除の合計3675種となった。
2017年8月に新種と発表された愛知県東部に生息する小型のミカワサンショウウオが、生息範囲が狭まり減少傾向も明らかなことから、ごく近い将来で絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧IA類(CR)とされた。
ドジョウは、従来は複数のグループを含んでいたものを4グループに区別し、そこからキタドジョウ、ヒョウモンドジョウ、シノビドジョウのグループを抜いたものを新たな「ドジョウ」として再評価し、準絶滅危惧 (NT)とした。水田地帯を中心に生息範囲の減少が指摘され、外来種との競合や交雑によるかく乱が懸念されているためだ。
鳥類で硫黄島(東京都)などのシマハヤブサと八重山諸島(沖縄県)のウスアカヒゲは、長期間にわたって生息が確認されていないため、情報不足(DD)から絶滅(EX)となった。
(写真はイメージ)
参考記事
「レッドリスト2017」絶滅危惧種は3634種 環境省(2017/04/04)
環境省、海洋生物のレッドリストを新たに公表 56種が絶滅危(2017/03/23)