特定外来生物アカカミアリ、空路経由で侵入か 茨城で発見
環境省は25日、成田国際空港から茨城県東海村内の倉庫敷地に搬入された貨物から発見されていたアリが、特定外来生物のアカカミアリと確認されたと発表した。空路で運ばれた貨物からは、昨年11月にも広島市内で発見されている。
該当の貨物はインドネシアのスカルノハッタ国際空港から成田国際空港に18日に到着、21日に陸路で茨城県東海村の倉庫敷地へ移送された。22日に運送事業者が荷解き中にアリを約30匹発見し、殺虫処理して茨城県生物多様性センターに連絡。同センターから関東地方環境事務所に通報され、24日に専門家がアカカミアリであることを確認した。
同省によると、発見されたアリはすべて働きアリで、繁殖能力を持つ女王アリなどは確認されておらず、発見時に既に殺虫処理されている。発見地点周辺では引き続き殺虫餌を置き防除しており、他に疑わしいアリは確認されていないという。成田国際空港でも調査している。
アカカミアリは米国南部から中米が原産の特定外来生物。毒を持つが、毒性は同じ特定外来生物のヒアリに比べると低いとされている。
参考記事
特定外来生物アカカミアリ、長野市で初めて発見(2018/04/22)