みかん・もやしが機能性表示食品に

消費者庁は9日、「三ヶ日みかん」「大豆イソフラボン子大豆もやし」が機能性表示食品として申請されたことを発表した。これは生鮮食品としては初。

機能性表示食品は、特定保健用食品、栄養機能食品とならび保健機能食品に属す。事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能性を表示することができ、販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁へ届け出られたものを指す。今年4月に始まったばかりの制度で現在80を超える食品が申請、登録されている。

静岡県浜松市のJAみっかびが申請している三ヶ日みかんは、温州ミカンの一つ。β-クリプトキサンチンという成分が含まれ、これが骨代謝を助ける働きがあるという。温州みかんは海外にも30年以上にわたり輸出され、カナダではクリスマスシーズンのテーブルオレンジとして定着しているという。

またサラダコスモ(岐阜県中津川市)が申請している大豆もやしには、食品に含まれる大豆イソフラボンについて「骨の成分を維持する働きによって、骨の健康に役立つことが報告されています」と表示される予定。商品パッケージには、「本品を1回に多量に摂取することにより、より健康が増進できるものではありません。お一人で1日に1袋の摂取目安量を守ってお召し上がりください」とも記載されるという。

食欲の秋と言われるが、バランスのいい食事を心がけつつ、賢く機能性表示食品を取り入れたい。

(写真はイメージ)