野生動物のカメラトラップ映像を公開 WWFジャパン
世界自然保護基金(WWF)ジャパンが8月26日、カメラトラップという手法で捉えた野生動物の貴重な写真を公式サイト上で公開した。これは赤外線センサー付きのカメラを罠(トラップ)として仕掛け、動くものが前を横切るとセンサーが反応して自動的にシャッターを切る仕組みである。奥深い森の中で生きる野生動物を調べ保護していくために、効果的な調査法だという。
インドネシアのスマトラ島では、絶滅が危惧されるスマトラサイやスマトラトラの生息域が明らかになり、集中保護区の特定に寄与した。インドネシア、マレーシア、ブルネイの三カ国を擁するボルネオ島では、絶滅したとされていたスマトラサイの生存を20年ぶりに確認して、保護のための緊急プロジェクトをスタートさせた。極東ロシアでは、世界にわずか80頭とされるアムールヒョウの個体識別にカメラトラップが活用された。またカメラトラップには、野生動物を狙う密猟者の姿が捉えられることもあるという。
WWFではこうした保全活動を継続するための支援を呼び掛けている。
スマトラサイ
WWFジャパン ホームページ
http://www.wwf.or.jp/campaign/2015_camera/