広島原爆の日 語り継いだ73年
ヒロシマへの原爆投下から今日で73年。6日、広島平和記念公園では平和記念式典が行われる。原爆が投下された8時15分に合わせて式次第が進行される。広島市をはじめ、各地ではこの日に合わせて展示やイベントが行われる。
広島市内にある旧日本銀行広島支店(広島市中区)は、爆心地から380mという近距離で被爆し、職員の約半数が亡くなった。建物は丈夫な造りであったため、被害は大きかったが倒壊は免れ、被爆前の建築当時の姿をほぼそのままの状態で残している。米国の調査で新たに収集した写真のほか、収蔵している被爆資料等を展示している。展示は8月末まで。
埼玉県東松山市にある原爆の図丸木美術館では、6日にひろしま忌を行う。広島から遠く離れている場所ではあるが、原爆の図を描き続けた丸木夫妻が建てた美術館だ。ひろしま忌では、広島・沖縄絵本の朗読や講演、とうろう流しが行われるという。
被爆者の平均年齢は現在、82歳を超えている。被爆者の証言を語り継ぐと同時に、原爆の実体験のない世代による資料の保存活動や、語り継ぐ活動の重要性が増している。