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「スーパーで涼しい夜を」猛暑のフィンランドで納涼企画

涼しいスーパーにお泊まりイベント 猛暑のフィンランドで好評

世界的な異常気象とも言える猛暑に見舞われている今年の夏、涼しい夏のイメージしかない北欧のフィンランドも例外ではなく、連日30℃超えの日々が続いている。そんなフィンランドの首都ヘルシンキで4~5日にかけての夜、市内のスーパーマーケットの店内で一泊できるというユニークな「納涼企画」が行われた。独シュテルン誌オンライン版が報じた。

フィンランドでは今年7月の時点で、1838年以来の観測史上最も暑い夏を記録。例年、最も暑い季節の7月でも平均気温は17℃と言われるヘルシンキでは、自宅に冷房設備がないのが普通だ。この事態に対してヘルシンキ市内のKスーパーマーケットが、冷房のよく効いた店内を顧客に開放し、100人限定で一晩無料宿泊できるというサービスを提供した。顧客はそれぞれ寝袋や簡易マットを持参、思い思いに乳製品コーナーや野菜売り場などでキャンプさながらの涼しい一夜を過ごした。翌朝7時半にはスーパーマーケットがコーヒーとクロワッサンなどの朝食を提供した。

これは店長のマリカ・リントフォースさんの発案で、炎暑の中を訪れる顧客の多くが「(冷房の効いた)スーパーで寝泊まりしたいくらいだ」と冗談を言っていたことから思いついたという。宿泊企画は好評だったようで、「まるで休暇旅行みたいだった」と客の一人は語っていたという。

(写真はイメージ)