ご当地自慢を探せ! フィンランド編(1)シナモンロール
イタリアといえばピザやパスタ、イギリスならばフィッシュアンドチップスやシェパードパイ、ドイツではビールとソーセージ、等々、ヨーロッパの国々にはその国をイメージさせる代表的な「ご当地グルメ」があるものだ。今回はフィンランドのご当地自慢グルメをご紹介する。
「かわいらしい模様の布製の雑貨に囲まれておいしいコーヒーを飲む、ゆったりとした生活」。そんな北欧の暮らしのイメージに憧れる人は多いのではないだろうか。今回は、北欧流の朝ごはんの定番を紹介したい。
フィンランドのカフェやスーパーに行くと必ず見かけるのがシナモンロールだ。映画『かもめ食堂』の中で、ヘルシンキで食堂を営む小林聡美演じる主人公さちえもシナモンロールを焼いていた。その香りに誘われて、人々が集まってくるシーンを覚えている方も多いのではないだろうか。
隣国スウェーデンが発祥とされるシナモンロールの作り方はいたってシンプル。イースト入りのパン生地をこねて伸ばし、表面に薄くバターを塗り、シナモン、砂糖をふりかけてからロール状に巻いて輪切りにし、切り口を上にしてオーブンで焼けば完成だ。フィンランドのシナモンロールはふっくらしてほのかな甘さがあり、脂っこくなく優しい味なのが特徴。家庭や職場でも食べる、定番メニューだそう。
ヨーロッパで一二を争うコーヒー消費量大国フィンランドで、ご自慢のコーヒーとともに味わうと相性が抜群。豊かで穏やかな気持ちで、一日をスタートできそうだ。
(冒頭の写真:フィンランドの港のカフェでいただいたシナモンロール)