• HOME
  • 国際
  • 世界大学ランキング、東大が42位 国別学校数は世界2位
東大、アジアトップから転落 THE世界大学ランキング

世界大学ランキング、東大が42位 国別学校数は世界2位

英国の高等教育情報誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)』は26日、世界大学ランキング(2018~2019)を発表した。1位はオックスフォード大学(英国・3年連続)、2位はケンブリッジ大学(英国・2年連続)で、10位までは米英の大学が占めた。

1000位以内にランクインした大学数は、日本の大学は103校となって英国(98校)を抜き、米国(172校)に次いで2位となった。東京大学は昨年の46位から順位を上げて42位(アジア5位)、京都大学も順位を上げ65位(昨年74位)となった。THEは「日本がかつてないほどの存在感を示している」「確かな進歩を遂げた」と評価しながら、人口減少や高齢化などの諸問題が「大学の存続を脅かす可能性がある」と指摘し、さらなる投資などが不可欠だとした。

中国の清華大学(22位)はシンガポール国立大学(23位)や北京大学(31位)を抜いて、初めてアジア1位(同時に初めて中国1位)となった。中国はランクイン大学数でも4位(72校)と躍進した。THEの分析によると、清華大学の躍進の要因は、論文引用数の増加、収入の増加、そして国際化の進展だという。日本の各大学は国際化を模索している。

昨年、米英以外で唯一10位以内にランクインしたチューリッヒ工科大学(スイス)は順位を下げた(11位)。

同ランキングは86カ国の1250を超える大学が対象となり、評価方法は、「教育」「研究」「論文引用数」「国際性」「産学連携収入」の5分野。「教育」と「研究」の中で研究者によるピア・レビューが合計33%となる。
 

▼世界ランキング(かっこ内は前年の順位)
1位(1位) オックスフォード大学(英国)
2位(2位) ケンブリッジ大学(英国)
3位(同率3位) スタンフォード大学(米国)
4位(5位) マサチューセッツ工科大学(米国)
5位(同率3位) カリフォルニア工科大学(米国)
6位(6位) ハーバード大学(米国)
7位(7位) プリンストン大学(米国)
8位(12位) イエール大学(米国)
9位(8位) インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国)
10位(9位) シカゴ大学(米国)

▼アジアのトップ100ランクイン校
22位(30位) 清華大学(中国)
23位(22位) シンガポール国立大学(シンガポール)
31位(27位) 北京大学(中国)
36位(40位) 香港大学(香港)
42位(46位) 東京大学(日本)
46位(44位) 香港科技大学(香港)
51位(52位) 南洋理工大学(シンガポール)
55位(58位) 香港中文大学(香港)
63位(同率74位) ソウル大学校(韓国)
65位(同率74位) 京都大学(日本)
82位(111位) 成均館大学校(韓国)
93位(132位) 中国科学技術大学(中国)
 

なお、同じく英国の大学評価機関『クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、QS)』が今年6月に発表した世界大学ランキングでも、東大は28位から23位に順位を上げ、過去10年間で最高位となっていた。
 

参考記事
世界大学ランキング、英国がトップ2 中国と香港が躍進し東大は苦戦(2017/09/07)
QS世界大学ランキング2019 東大がランクアップ(2018/06/13)