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気になる新元号 いつどうやって決まる?【ニュースのコトバ解説】

気になる新元号 いつどうやって決まる?【ニュースのコトバ解説】

2018年の今年、「平成最後の夏休み」など「平成最後」という言葉をよく聞くようになりました。2019年から新しい元号になるということですが、実際にはいつ発表されるのでしょうか。また、どのように決めるのでしょうか? 新元号について気になる点をまとめました。

新元号の発表はいつ?

厳密な日付までは決まっていませんが、2019年5月1日の皇位継承に合わせ、1カ月前の4月頃を想定すると、政府が発表しています。菅義偉官房長官は会見で「システム改修など作業上の便宜として、新元号の公表日を改元の1カ月前と想定し、準備する」とコメントしました。政府が元号の公表時期の想定を明かしたのは初めてです。これまで元号が変わることは同時に天皇の崩御を意味していましたが、今回は譲位ということで、事前発表による大きな影響はないという判断があったのだと考えられます。

新元号はどうやって決めるの?

元号法には第1条で政令によって定められる、と書かれています。実際の候補名の決め方や選定の流れについては、1979年10月23日の閣議報告に「元号選定手続について」として記載されています。

元号の候補名の選定は内閣総理大臣が数名の有識者に委任し、2~5つの案を提出してもらいます。その後、内閣官房長官がその案を検討、整理し内閣総理大臣に報告します。そして閣議にて決定するという流れです。元号の条件としては6つ挙げられています。

(1)国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること
(2)漢字2字であること
(3)書きやすいこと
(4)読みやすいこと
(5)これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと
(6)俗用されているものでないこと

新元号の予想は?

明治、大正、昭和、平成はそれぞれアルファベットで、M・T・S・Hのため、それ以外の頭文字となる可能性が高いと考えられます。ネット上ではさまざまな予想が流れています。ソニー生命保険が今年3月、1000人に行ったアンケート調査では、1位「平和」(47人)、2位「和平」(19人)、3位「安久」(17人)がランクイン。新元号予想で挙げられた漢字は、1位「和」(165人)、2位「安」(118人)、3位「平」(112人)でした。こういった漢字が選ばれるのは、自然災害や世界情勢の変化が多かったことも影響しているのかもしれません。8位に「羽生」が入っていたのも世相を表していますね。平成が終わるとき、改めて平成を振り返ってみてはいかがでしょうか。

(写真はイメージ)
参考記事
元号の日 改元を前に振り返る歴史【ニュースのコトバ解説】(2018/06/19)