就活2018、動き出し早まる 6月前に面接選考開始が66.5%に増加

経団連の就活ルール撤廃に 7割の学生が「ルールは必要」

経団連の中西宏明会長は9日の定例記者会見で、就職活動の時期を決める「就活ルール」を廃止することを正式に発表した。これを受けて、就職支援サイトを運営するディスコ(東京都文京区)は同日、採用活動の日程ルールが撤廃されたときの企業、学生に対する考えについての調査結果速報を発表した。企業側は65%が必要な採用数が「確保しづらくなると思う」と回答し、学生側からも「ルールは必要だと思う」が7割を超える結果となった。

企業に対し、採用活動の日程ルールが撤廃された場合の自社への影響について質問すると、優秀な学生の採用については、「採用しづらくなると思う」が64.7%で最多となった。また、必要な採用数の確保については、「確保しづらくなると思う」が65.0%で最多だった。

一方、学生への「就活日程ルールの必要性」に対する質問では、「ルールは必要だが、今の日程でなくても良い」が46.5%、また「今のルールが良い」が24.2%となり、この両方をあわせると、「ルールは必要」が70.7%となり、7割を超える結果となった。また、就活日程ルールがない場合の就職活動希望時期についての質問では、就職活動を開始したい時期は「大学3年生(修士1年生)の4月」が12.2%で最多となり、次いで「大学4年生(修士2年生)の4月」が11.3%だった。

同社が今回発表したのは、全国の主要企業1302社を対象に9月26日~10月5日にかけて新卒採用活動について実施した調査と、2019年3月卒業予定の大学生(理系は大学院修士課程含む)1159人を対象に10月1日~9日にかけて実施した就職活動に関する調査の結果を合わせたもの。なお同社は、今月中にそれぞれの調査結果の確報版を発行するという。

(写真はイメージ)