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EU議会が使い捨てプラスチックの販売禁止を可決

EU議会が使い捨てプラスチックの販売禁止を可決

EU議会は24日、2021年からストローやプラスチック製食器などの使い捨てプラスチック製品の販売をEU域内で禁止することを賛成多数で可決した。同法案は今後、EU加盟国各国で批准されることになるが、各国の環境相は今年中の合意を目指すとしている。南ドイツ新聞オンライン版などが報じた。

同法案は、プラスチックごみによる海洋汚染問題の深刻化を受けたもので、欧州委員会は2020年までに海洋を漂うプラスチックごみの30%を削減することを目標に掲げている。EU加盟国ではまた、2025年までに使い捨てプラスチックボトルの90%をリサイクリングすることも義務付けられる。欧州委員会は同法案を5月に提唱。これを受けてドイツでは、大手スーパーマーケットのレーヴェやリードルが、使い捨てプラスチック製品の販売を来年から撤廃することを発表していた。

プラスチックごみは、海洋生物の生命をおびやかすだけでなく、人体にも影響を及ぼすことが、先頃ウィーン医科大学が発表した研究で明らかになっている。同研究では、日本を含む8カ国の人から採取した便からマイクロプラスチックが検出されている。

環境保護団体のグリーンピースは、今回の欧州議会の決議を「不十分」としており、その理由として、禁止対象となる使い捨てプラスチック製品の範囲が限定されすぎていると指摘している。

(写真はイメージ)
 

参考記事
EUでストローなどの使い捨てプラスチック製品禁止法案(2018/06/01)