「もっと早く行けばよかった」 4人に3人が歯の治療の先延ばしを後悔
日本歯科医師会は「いい歯の日」の8日、全国の15~79歳の男女を対象に実施した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」の結果を発表した。
これは、今年の4月20日~21日に、全国の15~79歳の男女1万人を対象にインターネット調査を実施したもの。同調査は2005年からほぼ隔年に実施されており、今回で7回目。今回の調査では特に「歯の治療の先延ばし意識と実態」と「歯の治療に対する後悔」の2項目について掘り下げている。
「歯の治療の先延ばし意識と実態」では、物事を先に片付けることについての調査で、「日常生活での行動全般」の場合は「できるだけ先に片付ける」が23.6%、「どちらかと言えば先に片付けておきたい」が49.8%で、この2つを合わせたいわゆる「対応派」は73.4%と多いことが分かった。しかし、人間ドックなどの自分自身の健康管理の場合、対応派は51.6%となり、さらに歯科医院での健診・受診の場合は47.3%まで大きく下がった。つまり歯の治療をギリギリまで対応しない人は52.7%で、半数以上が「先延ばし派」だったという。この歯科健診・受診について年代別で見ると、「先延ばし派」が最も多いのは20代が60.5%で6割を占め、次いで30代が58.6%、40代が57.9%となった。最も先延ばし派が少なかったのは70代で36.7%だった。
また、歯の治療に対する後悔についての調査では「後悔(そう思う)」41.5%と「ややそう思う」34.2%を合わせた75.7%つまり4人に3人が「もっと早くから歯の健診や治療をしておけばよかった」と「後悔」していることが分かった。特に、男性より女性の方が後悔の割合が高く、女性は10代後半が26.7%であるのに対して50代後半では53.0%にまで上がりピークを迎えた後、70代後半は45.3%まで緩やかに低下していた。
同医師会は「女性にとって歯の健康は見た目に大きく関わることから、常に意識し、後悔が絶えないようだ」とした。
(写真はイメージ)