年末年始の海外旅行者数は過去最多の73万人 長期休暇で遠方人気
JTBの旅行動向調査によると、年末年始の海外旅行人数は前年比4.3%上昇し、過去最多の延べ73万人となる見込みだ。ボーナスが2年ぶりに前年を上回り増加したことや、1月4日を休めば9連休となることが好調の要因という。
阪急交通社、日本旅行の予約状況によると長期休みを取得できることから、イタリア、スペインなどヨーロッパやエジプト、モロッコなど遠方の国の人気が高まっている。JTBの調査結果では、旅行者数で見ると香港・マカオの増加率が5.6%と大きい。10月に香港・マカオ間を陸路でつなぐ「港珠澳大橋」が完成したことで、注目度が高いことが要因となっている。
出発日のピークは29、30日。近場のアジアへの旅行では料金が下がる時期を狙った1月2日以降の出発も多くなっている。1月4日を休むと6日まで休みになることから、このような動きが見られているという。長期休みでヨーロッパなど遠方への旅行者の増加が見込まれ、海外旅行平均費用は前年比で3.9%増の21万4000円と予想されている。旅行客数は過去最多が見込まれ、年末年始の成田空港は多くの海外旅行客が押し寄せる見通しだ。
本調査は年末年始の出発日を基準とし、12月23日~1月3日に1泊以上の旅行に出かける人の動向の見通しをまとめたもの。
(写真はイメージ)