スバルとソフトバンクが共同研究開始 自動運転など5Gを使った技術検証
スバルとソフトバンクは7日、第5世代移動通信システム(5G)とセルラーV2X通信システムを用いた、安全運転支援や自動運転制御についての共同研究を開始したと発表した。
5GはIoT(モノのインターネット)を実現するために必要な大容量、超高速の通信を実現する規格で、日本では2020年春にサービス開始が予定されている。セルラーV2X通信システムとは、モバイルネットワークを用いて、車両、交通インフラ、歩行者のそれぞれの間で通信をする技術。
スバルは2030年に死亡交通事故ゼロを目標として、運転支援システム「アイサイト」を進化させるために、「つながる技術」の研究開発に取り組んでいる。ソフトバンクは5Gを含めた最先端通信の他にも、共同出資会社MONETを通じてMaaS(Mobility as a Service・マース)事業を手掛けるなど、新たな価値を提供するサービス・ソリューションの研究開発に取り組んでいる。
両社の共同研究では、今冬から北海道中川郡美深町にあるスバル研究実験センターのテストコースに、ソフトバンクの「おでかけ5G」(局地的に電波品質の高い5Gを提供できる可搬型設備)を設置して実証実験を行う。実験では、基地局と車両および車両と車両間で通信を行い、安全運転支援や自動運転制御に関わるさまざまなユースケースを想定した技術検証を行う予定。
画像提供:ソフトバンク