東京医科歯科大とP5、遺伝子情報解析で予防医療

東京医科歯科大学は5日、ソニー、エムスリー、米イルミナ3社の合弁会社であるピーファイブ(P5)と遺伝子情報のデータ解析を用いた予防医療事業の試験運用を10月から開始すると発表した。サービス提供は、同大の医学部付属病院に2015年1月に設置された「長寿・健康人生推進センター」で2016年度中に本格運用する。

同大とソニーが開発した「ゲノム情報解析アルゴリズム」というデータ解析技術では、個人の遺伝子情報を解析し、対象となる疾患の発症リスクを予測し、薬剤投与の際の反応を予測することも可能にする予定。なお遺伝子医学の知見については同大が2013年4月に設立した「疾患バイオリソースセンター」が主導している。

試験運用に成功すれば、遺伝子検査、健康診断、医師の個別対応フォローまでを同病院内で実施でき、効果的な予防医療となる。

(写真はイメージ)