ペットも長寿化傾向で飼い犬の医療費は年間6万円以上 「家庭どうぶつ白書2019」
「ペット保険」やペット向けの医療サービスを提供するアニコムホールディングス(以下アニコム)は12日、ペットの疾患統計などをまとめた「アニコム 家庭どうぶつ白書2019」を公開した。
家庭どうぶつ白書は、アニコム社が2010年から毎年発行している世界最大規模のペット統計データ集。アニコム損害保険株式会社のペット保険の保険金請求データや独自に実施したアンケート調査の結果などから、犬猫をはじめ鳥、うさぎ、エキゾチックアニマルなど家庭どうぶつに関わるさまざまなデータがまとめられている。今年は「経済」をテーマにペットの長寿化、獣医療の高度化といった社会的背景もふまえながら、さまざまな角度からどうぶつの医療費を調査した。
同白書によると、この10年で犬は0.7歳(8.4カ月)、猫は0.5歳(6カ月)平均寿命が延びていることが分かった。これは人間の年齢に置き換えると、犬の場合は約4~5年、猫の場合は約3~3.5年寿命が延びている換算となる。長寿化で気になる医療費は、犬全体の平均が年間6万5872円、最も高額のフレンチ・ブルドッグで12万7502円だった。犬猫で多い病気は、犬は外耳炎や皮膚炎がトップ10のうちの上位を占め、猫は腎臓病がトップだった。
「家庭どうぶつ白書2019」はホームページから無料で閲覧・ダウンロードが可能となっている。
(写真はイメージ)