「YouTuber」が「サッカー選手」抜き1位に 小学生男子のあこがれの職業
学研ホールディングスの調査・研究機関である学研教育研究所は24日、2019年の小学生の「将来つきたい職業」のアンケート調査結果を発表した。男子の「将来つきたい職業」1位は「YouTuber(ユーチューバー)などのネット配信者」で、女子の1位は「パティシエ(ケーキ屋)」だった。
男子は1位の「YouTuberなどのネット配信者」(5.8%)に続いて2位が「プロサッカー選手」(5.5%)、3位が「プロ野球選手」(4.4%)だった。「YouTuber」は2016年の調査で自由回答欄に登場して以降2位にランクインしていたが、今回、90年代から男子の人気の筆頭だった「プロサッカー選手」を抜いて初めて1位となった。
同社による小学生の「自由に使える通信機器調査」では、「通信機器を使っている」と答えた小学生(全体の77%)のうち、利用目的で最も割合が高いのは「動画の閲覧」(78.2%)で、1日の動画閲覧時間は平均44分。現代の小学生にとってのYouTuber人気の一端をうかがわせた。
女子の1位は「パティシエ(ケーキ屋)」(11.3%)、2位「保育士・幼稚園教諭」(5.0%)、3位「看護師」(4.5%)だった。「パティシエ(ケーキ屋)」は学年を問わず人気が高く、この傾向は2001年度調査から続いている。一方、30年前の1989年度の調査では、1位「保育士・幼稚園教諭」、2位「小・中・高の先生」、3位「看護師」だった。「保育士・幼稚園教諭」「看護師」は30年経っても変わらない、女子に人気の職業であることがわかった。
同調査は、2019年8月27~30日の間、全国の小学生とその保護者を対象に、日常生活、学習に関するアンケート調査をインターネットで行い「小学生白書」としてまとめたもの。小学1~6年生各学年で男子100人と女子100人ずつ、計1200人の回答を採用した。
(写真はイメージ)