トヨタが「空飛ぶタクシー」開発に参入 米企業と協業を発表
トヨタ自動車(以下、トヨタ)は米国時間15日、電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発に取り組むJoby Aviation(ジョビー・アビエーション)と協業すると発表した。トヨタはジョビーに3億9400万ドル(約430億円)を出資。今後、社会的ニーズが高まると予想される空のモビリティ事業の早期実現を目指していく。
eVTOLは、短距離・多頻度運航用に設計されており、都市圏にての空飛ぶタクシー市場のニーズに適している。また、信頼性、環境性(ゼロ・エミッション)、巡行速度、静粛性などに優れ、運用コスト、メンテナンスコストも低く抑えることができる。これにより都市部の渋滞や環境負荷の低減、また過疎地域の輸送手段の確保など、さまざまな交通課題の解決が期待される。
今回の協業では、トヨタは生産技術の見地で、設計、素材、電動化の技術開発に関わるとともに、トヨタ生産方式のノウハウを共有する。最終的には、高い品質、信頼性、安全性、厳しいコスト基準を満たすeVTOLの量産化を実現するとしている。
トヨタの豊田章男代表取締役社長は、「トヨタは、自動車事業に加え、新たに空のモビリティ事業にチャレンジする。空のモビリティは、人々の移動と生活を大きく変革する可能性を秘めており、空のモビリティの実用化はトヨタ創業以来の夢でもある」とコメントした。
画像提供:トヨタ