乗り継ぎ観光をやってみた 3時間で楽しめるチューリッヒ
スイスの空の玄関といえるチューリッヒ空港。実はこの空港、電車で10分もあれば市内に出ることができるという抜群の立地にあります。たとえばチューリッヒ空港での乗り継ぎ時間が5時間あれば、十分観光が可能なのです。この利便性を生かして、どのようにチューリッヒの街を楽しめるのか? 今回、空港から街へ出てまた空港へ戻ってくるまで、3時間でめぐることができた3カ所をご紹介します。
リンデンホフの丘(Lindenhof)
海外に行ったらまず楽しみたいのは、その土地ならではの美しい景色。絶景を見渡せるポイントは重要です。チューリッヒ中央駅からほど近く、徒歩10分ほどの街中にリンデンホフ(Lindenhof)の丘と呼ばれる小高い丘があります。リンデンホフはチューリッヒで最も古い歴史ある公立公園で、ここから旧市街の美しい景色を一望できます。下に流れるリマト川の横を電車が走る様子や、チューリッヒの市内の3つの有名な教会のうち2つ、グロスミュンスター教会とフラウミュンスター教会も見えます。この日は1月で雪も少し降っており、情感あふれる雰囲気でした。
聖ペーター教会(Kirche St.Peter)
続いてリンデンホフの丘から坂を下ろうとすると、聖ペーター教会の時計が街の合間から見えます。カラフルな建物が並び、細く入り乱れた道を3分ほど歩くと聖ペーター教会に到着します。聖ペーター教会は大きな時計が付いた塔が特徴的な教会。チューリッヒで最も古いプロテスタントの教会で、塔の時計は1538年に作られたヨーロッパ最大のもの。文字盤は直径8.64mもあるそうです。
フラウミュンスター教会(Fraumünster)
聖ペーター教会からさらに2分ほど駅と反対側の方向へ歩くと、ステンドグラスで有名なフラウミュンスター教会に到着。長く尖った青い塔が目印です。大人は5フランで入場することができ、日本語対応の音声ガイドも借りることができます。教会の中には、20世紀にマルク・シャガール(Marc Chagalls)が手がけた世界的に有名なステンドグラスがありますが、残念ながらこれは撮影禁止でした。かけ足で音声ガイドを聞いておよそ1時間だったので、しっかり聞きたい方は1時間半ほどみておいた方がよいかもしれません。
川沿いの道は街中よりは平らで歩きやすく、また違った景色を楽しむことができます。途中にはラクレットやチョコレートの店など、気になる店がたくさん。チューリッヒの街は、少ない時間でもコンパクトに楽しむことができます。ちなみに筆者はトランクを預ける時間を惜しんで観光しましたが、道がでこぼこしており坂道も多いため、大きな荷物は空港で預けることをおススメします。また、1月のチューリッヒはとても寒く手袋が手放せません。暖かくして観光を楽しんでいただければと思います。