子どもの予防接種と乳幼児健診は予定どおりの受診を 厚労省が注意
厚生労働省は2日、新型コロナウイルス感染症を心配する保護者にむけて、子どもの予防接種と乳幼児健診は遅らせずに、予定どおり受診するように注意を促した。新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要だが、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされる問題があるという。
予防接種のタイミングは、感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められている。特に、生後2か月から予防接種を受け始めることは、母親からもらった免疫が減っていくときに、赤ちゃんがかかりやすい感染症(百日咳、細菌性髄膜炎など)から赤ちゃんを守るために重要とされている。
乳幼児健診は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることを目的としている。子どもの健康状態を定期的に確認し、育児の不安やわからないことを医師や保健師に相談する大切な機会となっている。
乳幼児健診や予防接種を集団で実施している市町村では、地域のコロナウイルス流行状況により柔軟に対応しているところもある。同省は、外出自粛要請などの影響で規定の期間内に予防接種を受けられなかった方でも、公費接種を受けられる場合があるので、まずは住んでいる市区町村に問合せすることを勧めている。
乳幼児健診については、感染の状況等を踏まえ実施方法等を変更している場合があるため、市区町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口に確認をするとよい。
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