国公立大の志願者数減少 文科省が2015年度の入試状況公表
文部科学省は20日、大学・短大の入学志願者数・倍率・入学者数など、2015年度の入試状況を公表した。入学志願者数は前年度から全体で微増しているものの、国公立大学では減少しており、私立大学で増加した。また、実際の入学者数も全体で微増ながら、国立が減少、公立・私立が増加した。AO(アドミッション・オフィス)入試による入学者は、国公私立すべてで前年度より増加した。
国立大学の入学志願者数は、前年比6426人減の38万8690人、倍率は同0.1ポイント減の4.0倍となった。実際の入学者数も同251人減の9万9617人で、一般入試・推薦入試からの入学者がともに減少した。公立大学の入学志願者数は、同3471人減の15万4372人、倍率は同0.2ポイント減の5.4倍となった。入学者数は同533人増の3万734人、一般・推薦・AOすべてで微増となった。私立大学の入学志願者数は、同5万3150人増の354万6046人、倍率は前年と同じ7.7倍となった。入学者数は同8562人増の47万7727人となり、推薦・AO入試での合格者が大きく増加した。
一方、短期大学では、公立でAO入試の導入が進み、AO入試からの入学者も増加したが、全体では入学志願者・入学者ともに減少した。
大学入試センターが9日に発表した2016年度のセンター試験出願状況によると、出願総数は前年度より2万3319人多い53万1880人となっている。
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