マイナビ、新卒就活の総括を発表 「マイナスの影響大きい」
マイナビ(東京都千代田区)は22日、2016年卒の就職状況の総括を発表した。採用選考活動開始を8月以降へと「後ろ倒し」したことについて、約8割の学生が「マイナスの影響が大きかった」と捉えた。また大企業が8月上旬に内々定出しを集中させ、内々定を複数獲得した学生が増加した。これにより内定辞退率も上昇していると同社は考えている。
今年は政府の要請により、採用選考活動開始時期が8月1日以降へ変更となり、大きな転換期となる年だった。このスケジュール変更が自分たちの就職活動に及ぼした影響を学生に聞いたところ、79.3%が「マイナスの影響が大きかった」と捉えていることがわかった。理由としては、「暑い時期に活動しなければならなかった」(60.5%)「卒業年次の学業(卒業論文・卒業研究)の妨げになった」(55.7%)が多くなった。
また、スケジュール変更により、大企業が8月上旬に集中して内々定を出したため、内々定を複数保有している学生は、7月27.4%(前年同月21.8%)、8月37.8%(前年同月20.0%)と前年より増加した。これにより例年に比べ内定辞退率は高くなっていると同社は分析する。
2017年卒の採用活動は、2016年卒採用で生じた問題点に積極的に対応していくことが鍵となる、と同社は捉えている。
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