屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールの受賞作を発表
都市緑化機構は、第14回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールの受賞作を発表した。賞は五つあり、それぞれ屋上緑化部門と壁面・特殊緑化部門に分かれている。屋上緑化部門の「東京スクエアガーデン」(東京都中央区)、壁面・特殊緑化部門の「東京駅八重洲口開発グランルーフ」(東京都千代田区)が国土交通大臣賞を受賞。また、屋上緑化部門の「農大アカデミアセンター屋上緑化」(東京都世田谷区)、壁面・特殊緑化部門の「セトレマリーナびわ湖/ヤンマーマリーナホテル」(滋賀県守山市)がそれぞれ環境大臣賞を受賞した。
国土交通大臣賞を受賞した「東京スクエアガーデン」は、5階から地下1階までの段差を利用した「京橋の丘」で、積層した緑の立体的なデザインが楽しめる。「東京駅八重洲口開発グランルーフ」は、「彩りのデッキ」と称した高さ3.4mの壁面がさまざまな色の葉に覆われており、新たなランドマークとなった。
また、環境大臣賞を受賞した、「農大アカデミアセンター屋上緑化」は、里地・里山の景観を表現し東京農業大学の森との一体化が図られた。「セトレマリーナびわ湖」では、かつては多く存在した琵琶湖周辺の水域「内湖」を再現して、地域固有のビオトープ(生物群)を形成している。
このコンクールは、屋上など特殊空間の緑化について積極的に取り組み、優れた成果をあげている民間企業や公共団体などを表彰するもの。屋上などの緑化技術の普及推進を図り、都市環境の改善を進めることを目的としている。
(写真はイメージ)