「五箇山合掌造り」3Dムービー作成 世界遺産登録20周年

富山県南砺なんと市と最先端表現技術利用推進協会(表技協・東京都港区)は10月30日、国指定重要文化財である「村上家」の3DCGムービーを制作し、村上家を含む「五箇山合掌造り」の世界遺産登録20周年記念式典の会場で公開した。五箇山合掌造りを中心に構築する「3DVRアーカイブス(三次元仮想現実空間における記録の保存活用)」の第1弾。

同ムービーは、豪雪地域で生活するための合掌造りの構造や、そこで暮らす人々の風習・生活の知恵などを再現したもの。ホームページなどでも一般公開し、観光、学校教育、地域振興においても活用していく予定。今後、このムービーで使用した3DCGデータをさまざまな形で活用し、「南砺3DVRアーカイブス」を構築していく。五箇山の文化資産の継承、普及、啓発を目的としている。

表技協はこれまで、名勝・錦帯橋(山口県岩国市)や、国指定重要文化財の円融寺釈迦堂(東京都目黒区)などのプロジェクションマッピングを手掛けており、文化遺産の3D制作に実績がある。

(写真はイメージ)