7割が地方で働くことに興味あり 仕事が見つかるかが懸念

人材採用のエン・ジャパンは10月29日、東名阪の三大都市圏在住者を対象に行った「地方で働くこと」についてのアンケート結果を発表した。69%の人が地方で働くことに「興味がある」と回答し、もっとも人気が高かったのは「九州・沖縄エリア」(26%)。ただ、興味のある・なしに関わらず、仕事が見つかるかどうかが懸念点となっていることが分かった。

九州・沖縄を選んだ理由には「アジア圏に近く発展が見込める」、「他の地域に比べ都市として整っているから仕事がしやすそう」といったビジネス的な観点が多かった。次いで「北信越エリア」(13%)、「北海道エリア」(11%)が多く、これらに対しては「自然豊かでストレスがなさそう」といったコメントが多かった。

地方で働くことに興味がある人に地方で働く際の不安や懸念点を聞いたところ、「働き口が少なく、転職先がみつからなそう」(46%)、「給与減少の可能性がある」(40%)が多くなった。一方で、妥協できる条件としても「給与の減少」(26%)が最も多かった。地方は都市部に比べて平均年収が下がる傾向にある一方、住居費が安く、生活費がかからないためだと同社は考えている。

地方で働くことに「興味がない」と回答した人への、「どのような条件であれば地方で働いてもよいか」という質問には、「やりたい仕事内容である」(24%)が最も多かった。このことから、全体として地方就業においては仕事が見つかるかどうかが大きな課題となっていることが分かった。

同調査は、同社の運営するサイト「ミドルの転職」の利用者のうち、東名阪の三大都市圏に在住する925人を対象に行った。