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ベトナム、フエ王宮の「長生宮文化空間」オープン

ベトナムの世界遺産の1つであるフエ王宮で10月20日、「長生チュオンサイン宮文化空間」がオープンした。フエ遺跡保存センターは、グエン朝(1802~1945年)の王宮の日常生活に関する展示をしていくという。ベトナム紙「ニャンザン(Nhân dân)」が報じた。

同センターに属するフエ宮廷骨董品博物館は同文化空間で、皇太后のアオザイ(ベトナムの民族衣装)をはじめ、当時の皇室女性たちの化粧品、鏡、調度品などを展示し、また彼らの生活を幅広く紹介するための写真も展示する。さらに宮廷文化を紹介するため、伝統的な絹布の刺しゅう技術や、有名なデザイナーによるアオザイを展示するほか、宮廷の特産品であるお茶や薬も提供する。

長生宮は、当初は「長寧チュオンニン宮」と呼ばれた。1822年に当時の皇帝、明命ミンマン帝により皇室の花園として建てられ、後に皇太后・太皇太后の居住空間となった。ベトナム戦争の期間中に荒廃し、2005年から2007年にかけて同センターによって全面的に修復された。

(写真はイメージ)