10月景気動向は3カ月ぶりの上昇
内閣府が10日に発表した10月度景気ウォッチャー調査によると、地域の景気動向を表す現状判断DIが48.2と前月比0.7ポイント上昇し、減少傾向だったところから3カ月ぶりの回復となった。景気動向横ばいを示す50は、3カ月連続で下回った。
現状判断DIを構成する家計動向、企業動向、雇用関連の各判断DIでは、家計動向が前月より1.1ポイント上昇の48.1、企業動向は同0.5ポイント上昇の47.4、雇用関連は1.6ポイント減少の51.1となった。
2~3カ月先の景気先行きに対する判断DIは49.1と前月に対し横ばいとなり、こちらも景気横ばいを示す50を3カ月連続で下回った。中国や欧米の経済懸念の影響などで、企業動向の判断DIは前月比0.8ポイントの減少の47.5となった。
今回調査を受けた景気ウォッチャーは、「景気は、中国経済に係る動向の影響等がみられるが、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、冬のボーナスへの期待等がみられるものの、中国経済の情勢や物価上昇への懸念等がみられる」と見ている。
(写真はイメージ)