青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査報告 総務省

総務省は13日、青少年のインターネット・リテラシー(読み書き能力)に関する実態調査の結果概要「2015年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を発表した。

インターネットを初めて使った時に、使い方を保護者に教わった青少年のリテラシーが高かった。同省は家庭などにおいてインターネットの使い方を教える環境づくりと保護者の意識向上が重要であり、また青少年が自らフィルタリングサービスの意義や必要性などを考える機会を設けることが重要だとした。

スマートフォンの1日の平均利用時間は平日1~2時間、休日2~3時間という回答が最も多かった。また約半数の青少年はスマートフォンやSNS利用に関する家庭のルールがあり、ルールのある青少年のフィルタリング利用率は56.9%であるのに対し、ルールがない青少年の利用率は41.6%と低かった。フィルタリングは、72.3%の青少年が有用であると考え、78.3%が必要性を認識しているが、利用率は49.3%だった。

同省では、インターネット・リテラシー向上施策の重要性を踏まえて、2011年度に青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテストを開発し、2012年度から全国の高等学校1年生相当を対象に実施してきた。今年度は問題の49問中9問を改修し、また対象人数と学校数を昨年度の約3700人(22校)から、3倍以上多い1万3700人(75校)に増やして、インターネットなどの利用状況に関するアンケートと共にテストを実施した。

(写真はイメージ)