読み書きが困難な「ディスレクシア」の啓発キャンペーン 10月実施
認定NPO法人エッジ(東京都港区)は21日、10月を「ディスレクシア月間」として、読み書きに困難さがある人に対する正しい理解やサポート体制が社会全体に根付くよう、啓発キャンペーンを実施することを発表した。
ディスレクシアとは、知的機能の発達の遅れや視覚障害がないにもかかわらず、読み書きに著しい困難を抱える発達障害の一種。日本語では人口の8%がディスレクシアだとされているが、社会的認知度は高くない。ディスレクシアは、形が似た文字を区別できない、読むのに時間がかかる、意図した言葉を正確に書けない、といった症状がみられる。ディスレクシアの子どもは読み書きがスムーズにできないことで、学習の遅れが生まれたり、それによって自信を失うケースも多い。現状では医学的に治すことが難しいため、文字を音声化したり読書補助具を使用するなど、読むことの困難さを軽減する支援が重要となる。
ディスレクシアの正しい理解やサポート体制が社会全体に根付くよう、エッジをはじめとする6団体が連携して、10月をディスレクシア月間とし、キャンペーンを実施する。特設サイトからは、ロゴやチラシ、ディスレクシアの現状がわかる資料がダウンロードできる。また、専門家による講演会や、ディスレクシアの子どもたちのアートコンペティションの開催が予定されている。
画像提供:エッジ(冒頭の写真はイメージ)