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グッドデザイン賞に地域共創型スタディツアー 新渡戸文化学園

修学旅行の新たな形、地域共創型スタディツアーがグッドデザイン賞金賞

新渡戸文化中学校・高等学校は16日、「スタディツアー~地域と生徒の未来創造の旅~」が2024年度グッドデザイン賞の金賞(経済産業大臣賞)を受賞したことを発表した。

同校では2019年から、⼤⼈数で観光地に⾏く消費型の修学旅⾏に代わり、生徒が⾃分の意志で選んだ⽇本の地域を旅する、地域共創型のスタディツアーを実施している。中高生の異学年で構成されたグループは、パートナーエリアとして提携している20箇所の中から行き先を選び、6年間で最大7回同じところに行くことができる。生徒は⽶・味噌・寝袋を持参し、原則として⾃炊で暮らしながら旅をする中で、地域との協働を⾏う。今回の受賞は、行き先の一つである三重県二木島をフィールドにしたモデルが、新しい教育のあり方として評価された。

同ツアーは、休校や合併で地域の学校がなくなっていく中で、地元の人が先生となる新しい学校の形とも言える。同校の生徒が繰り返し訪問する中で、現地からは「地域の方が集まる写真展を実施したい」「お祭りの復活を手伝って欲しい」などという要望が出てきたケースもある。同校は地域との継続した繋がりを通して、伝統文化を継承し、地域を活性化していくことを目指している。また、教員を中心に一般社団法人旅する学校を設立し、日本全国にスタディツアーの取組みを広げている。

グッドデザイン賞の評価者は、「学生が自ら学ぼうとする意欲を醸成し、現実の社会と結びつける取り組み。(中略)この取り組みは、法人の設立や、この経験を積んだ卒業生たちのサポートも受けながら継続されており、受け入れ地域も拡大している。修学旅行のフォーマットを再編集することで実現した視点も含め大変高く評価した」とコメントしている。

(写真はイメージ)