世界の糖尿病人口4億人超え 1位中国は1.1億人に
国際糖尿病連合(IDF)は13日、「糖尿病アトラス第7版2015」において、世界の糖尿病人口が2015年中には4億1500万人に上ると発表した。昨年より2830万人多く初めて4億人を突破し、2040年には6億4200万人に達すると予測している。
糖尿病人口を国別に見ると、1位は中国で約1億960万人と、はじめて1億人を突破、2位はインドの約6920万人、3位は米国で約2930万人となっている。昨年10位だった日本は、1位上昇し9位で約720万人だった。世界7地域で分類した地域別数値でも、中国と日本が属する西太平洋地域が圧倒的に多い1億5320万人、次いでインドの属する南東アジア地域で7830万人、3番目がヨーロッパで5980万人だった。
世界において20~79歳の成人の糖尿病有病率は2015年で8.8%。11人に1人が糖尿病有病者と推定されている。そのため糖尿病関連の医療費は6730億ドル(約81兆円)で、世界主要国の全医療費のおよそ5~20%を占める。糖尿病の医療費は2040年までに8020億ドル(約96兆円)に増えると予測される。また、世界における0~14歳の糖尿病人口は54万2000人に達しており、最も多いのは米国(8万4100人)、次いでインド(7万200人)、ブラジル(3万900人)、中国(3万500人)の順。毎年新たに8万6000人が糖尿病の診断を受けている。
同調査は毎年11月14日の世界糖尿病デーに合わせて発表されており、2015年のテーマは「健康的な食事」。調査結果では、糖尿病の合併症は、健康的な生活スタイルと適切な治療を続けることで、ほとんどの場合で予防が可能だとしている。
(写真はイメージ)