オンライン講座(MOOC) 心理学と歴史が人気
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(東京都品川区)は17日、「大学のオープン化に関する調査」の結果を発表した。大規模公開オンライン講座(MOOC)を利用した人、または利用したい人は57%となり、学習したい分野は「心理学」と「歴史」が昨年に続きトップ2となった。
MOOCは、大学の講義をベースとしたオンライン講座を無償で提供し、修了者には修了証を発行するもの。MOOCを知っている人は13%と依然として多くはないが、名前を聞いたことがある人は昨年の12%から21%に増え、MOOCのことを「良い」と評価する人も87.3%を占めている。利用したことがある人は3%だが、今後利用したい人を合わせると昨年の52%から57%に増加した。
学習したい分野は、心理学(30.5%)、歴史(29.8%)、音楽・映画(27.4%)、経済学&金融(26.2%)、芸術(21.5%)が多く、トップ10に入った分野は昨年と同じだった。男性では特に歴史の他、情報・テクノロジー&デザイン、コンピューターサイエンスなどの実務系が人気で、女性は心理学の他、栄養学などの生活密着系の分野が人気だった。
MOOCでの修了認定を必要とする理由としては「勉強するモチベーションが上がる」(69.3%)が最も多かった。またMOOCでは、講師から直接授業を受けられる対面型の「反転学習コース」を提供する講座もあり、69%が反転学習を受講したいと答えた。理由としては「分からないことを直接先生に質問できる」(63.6%)が最も多かった。
同調査は、同社が運営するネットアンケートサービスを利用し、日本オープンオンライン教育推進協議会事務局長の福原美三教授らと共同で行った。1228人から回答を得た。
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