新しい大人世代「若者サポートしたい」 博報堂が調査

40~60代を”新しい大人世代”と呼んで調査研究を行っている、博報堂の新しい大人文化研究所は18日、21本目のレポートとなる生活意識調査結果を発表した。

これによると40~60代の生活者意識は、従来の同世代とはかなり異なる変化が起こっていることがわかった。最近の40~60代は、「若者世代と積極的な交流・協力・支援をしたいというクロスジェネレーション欲求が高く、特に若者をサポートしたい」と考えていることが明らかになった。年代が高くなるにつれて、世代間コミュニケーションを期待し、若者をサポートしたいという回答が多くなっており、助けられる世代ではなく、助ける世代になろうとしていることが伺えた。

「一億総活躍社会」と言われている現代で、”新しい大人世代”の活躍によって若者世代の活躍を支える可能性が見えてきたという、意義ある調査結果となった。既に成人の2人に1人は50代以上という高齢社会の渦中にある日本において、加齢とともに一線を退くという意識はシニア世代の中でも減少傾向にあるが、特に50~60代の生活意識の変化には今後も注目される。

同研究は、全国の40~60代の男女をインターネットで調査し、2700のサンプルからまとめられた。