楽天「みん就」、ビッグデータで企業と学生をマッチング
楽天は、新卒採用をする企業が就活生の中から「自社と相性の良い学生」を探しやすくする新サービスを、今月中旬から企業向けに提供すると発表した。就活生向けの口コミ情報サイト「みんなの就職活動日記」内のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「みん就Link」に、ビッグデータを活用して実現した。
みん就Linkは、毎年約2万6000人の学生が自身の所属大学、TOEICスコア、スキルなどの情報を実名で登録しており、就活生や内定者、企業担当者との交流に使用されている。これまで同サイトに蓄積された、学生に関するビッグデータを人工知能で分析することで、現在就活中の学生の中から、過去に採用試験に合格した学生や、内定を承諾した学生と類似性の高い学生に範囲を絞り込んでスカウトメールを送ることができる。同社は「自社と相性の良い学生に効果的に接触できる」としている。
2012年以降、大卒生の就職率は上昇を続けており、売り手市場化が進んでいる。文部科学省によると2015年卒の大学生の就職率は96.7%となり、過去最高だった2008年卒に次ぐ高水準。また学生の大手志向が強まっているほか、内定辞退も増加しており、多くの企業が人員確保に苦戦しているという。
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