日本語訳ナレーションを自動生成へ 試験運用開始 BBC
BBC(英国放送協会)が、国際放送を翻訳する新しい“仮想ナレーション技術(virtual voiceover technology)”の試験運用を始めた。14日に公式ウェブサイトで報じた。この技術は自動翻訳と合成音声技術を用いた新しいソフトウェアにより、短いオンラインビデオニュースに対して複数の言語で、ナレーションと字幕を生成することが可能となる。
BBCニュース・ラボによって開発されたこのソフトウェアは既存の技術を統合したもので、1人の編集者が多言語のナレーションを生成することができる。原稿は自動的に翻訳され、記者がそれを推敲し、そしてコンピューターにより合成音声のナレーションに変換される。自動字幕の機能も追加の予定。
現在、日本語の試験運用が開始されており、2016年4月まで続けられる。ロシア語も追加される予定だ。BBCニュースのデジタル開発ディレクター、ジェームス・モントゴメリー氏は、「この試みに私はとても興奮しています。BBCは世界中に特派員がおり、世界最高レベルのオリジナルニュースを有しています。このような技術により、我々はより多くの国際ニュースをより多くの人々に届けることができるようになります」と述べている。
日本語の試験運用は現在以下のURLで視聴できる。
http://www.bbc.com/japanese/video_and_audio/today_in_video
日本語の細かい言い回しに一部不自然なところはあるが、BBCの多くのビデオニュースを日本語でタイムリーに見ることができるようになる。
(写真はイメージ)