がんや脳出血の予防になる!?「風邪の効用」とは
風邪をひくと、ほとんどの人は市販の風邪薬を買うか病院に行って薬をもらい風邪の症状を抑えようとする。
しかし、その症状が病気、特にがんや脳出血を予防したり治したりしてくれるとしたらどうだろうか。風邪による下痢や咳、食欲不振、熱などの症状、とりわけ発熱がさまざまな病気を治してくれるのだという。そもそも風邪の諸症状は必要があって出るのだから、その症状を薬などで抑えない方がいいらしい。
ドイツの医科大学でニンジンジュースを基本にがんの自然療法をしているイセルス教授の言葉に「世界には2人の名医がいる。それは食欲不振と発熱だ。」というのがある。
風邪をひいたら食欲がなくなり熱が出る。このような風邪の症状は、病気を治そうとして出てくるものなのだが、これをいやなものとして薬で抑えてばかりいると、将来がんなどの大きな病気をもたらしてしまうというものだ。
また、『風邪の効用』の著者、野口晴哉氏によると、「がんになる人や脳出血になる人を丁寧に見ると皆、共通して風邪もひかないという人が多い。長生きしている人を見ると、絶えず風邪をひいたり、寒くなると急に鼻水が出るというような、いわゆる病み抜いたという人が多い」という。
さらに野口氏が言うには、風邪をひかない人は体の感覚が鈍くなっているから風邪をひけないのだという。体の感覚が鈍くなると病気や異常なども感じなくなり、自分では健康だと思っているが、そういう人がかえって大病で突然倒れたりする。脳出血で倒れた人の過去をよく観察してみると、ある時期から突然風邪をひかなくなっているという。
風邪をひいて、その風邪を上手にやり過ごすと鈍かった体の感覚が敏感になる。また、血管の弾力がなくなり血圧が高い人は血管が弾力を回復して血圧が低くなったりするという。がん細胞は39.3度以上の高熱になると死滅する。だから風邪をひき高熱を出せばその結果、脳出血やがんの予防になる、というのだ。
風邪を上手に経過する生活法を会得しておけば、がんや脳出血を防げるだけでなく、麻痺した体も正すことが出来るという。風邪も早く治り、その後は体が敏感になり体がすっきりするそうだ。
筆者も最近、高熱が出る風邪にかかり食欲が無くなり、下痢も続いた。完治するのに10日以上もかかったが、不思議とその間、体が大掃除をしてくれているという感覚があり、症状の一つ一つは、つらいものであったが、体の老廃物がこれらの症状によって燃焼されたような感覚を味わった。数年ぶりに大きな風邪をひいたが、まさに「風邪の効用」になったようだ。今は風邪をひく前より、数段体が軽い。
「風邪は神が与えた最大の特効薬」というのは、野口氏の言葉だ。