安倍首相「ロケットスタートを切る」年頭記者会見
安倍首相は4日の年頭記者会見で、2016年を「新しい国造りへの挑戦を始める年にしたい」と語った。
不透明感が増す世界経済においては、各国が持続的な成長への道を模索している状況を踏まえ、「主要国のリーダーたちが集う5月伊勢志摩サミットを世界経済の未来へ挑戦するきっかけとしたい」と述べた。国内においては少子高齢化という懸案事項に正面から挑戦する意味で、「戦後最大のGDP(国内総生産)600兆円」、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」という目標を掲げ、「一億総活躍社会への挑戦を始める」とした。
世界と国内での方向性を示した上で、「本日から始まる通常国会は未来へ挑戦する国会であり、歳出規模3.5兆円の補正予算によってロケットスタートを切る。挑戦、挑戦、そして挑戦あるのみだ」と述べた。
また、過去3年間の政権期間中に雇用は110万人以上増加、17年ぶりの賃上げの実現、青森など7県で過去最高の有効求人倍率を記録したことなどを挙げて景気回復をアピールしたうえで、「3年は経済最優先で取り組み、まだ道半ばだが、デフレではない状況は作れた」と述べた。
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