ハノイ、ホアンキエム湖の大亀、200歳と推定
ベトナム・ハノイにあるホアンキエム湖の名物であった大亀が19日に死んでいたことがわかった。年齢は200歳前後と推定される。ベトナム紙「VnExpress」が20日に報じた。
年齢を推定した水生生物病理学の専門家であるブイ・クアン・テー氏によると、現在世界で確認されている亀で最長寿のものは180歳だという。
死んだ大亀の全長は185cm、横幅は100cm、体重は169kg、尻尾の長さは35cm。同湖で確認される最後の個体だった。19日に住民が発見し、同湖の
同湖の亀を20年間観察し続けてきたハー・ディン・ドゥック准教授(ハノイ国家大学・自然科学大学)も移送の現場に立ち会い、「前回姿を現した時は健康そうだった」「いつかは死ぬことは分かっていたが、やはり衝撃」と述べた。准教授は亀を標本にしてホアンキエム湖文化センターで展示することを提案している。その後は自然博物館に移されることになっている。
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一部の専門家は、この亀の死因は老衰の他に、湖の水質汚染や、食料が減少したこともあると指摘している。
同湖の亀の分類をめぐっては専門家の間で論争があり、絶滅寸前のシャンハイハナスッポンの一種であるという説と、それとは別の種であるという説がある。前者を唱える学者の一部は、ホアンキエム湖に亀は欠かせないため、ハノイ市西北部のドンモー湖に生息するシャンハイハナスッポンを移すことを提案している。一方、ドゥック准教授やテー氏をはじめ後者の説を唱える専門家は、ホアンキエム湖の亀と同種の個体を探すべきだと主張している。
なお、玉山祠にはかつて同湖で捕獲された一体の亀の剥製が展示されている。
(冒頭写真はイメージ)