1月末のマネタリーベース、358兆7612億円 2カ月連続で過去最高更新
日銀が2日発表した1月のマネタリーベース(資金供給量、月末残高)は358兆7612億円となり、2015年12月末から2兆6276億円の増加。2カ月連続で前月を上回り、過去最高を更新した。
マネタリーベースとは「日本銀行が供給する通貨」のこと。具体的には、市中に出回っているお金(「日本銀行券発行高(紙幣)」+「貨幣流通高(硬貨)」)と「日銀当座預金」の合計値をさす。
1月の平均残高は355兆1030億円で前年同月比28.9%増となり、2015年2月以降11カ月連続で過去最高を更新した。残高の内訳は、日銀当座預金が254兆7249億円で同41.0%増、日本銀行券発行高(紙幣)は95兆6932億円で同6.2%増、貨幣流通高(硬貨)は4兆6849億円で同0.7%増だった。
量的・質的金融緩和の補完策として、年間約80兆円に相当するペースでマネタリーベースを増加するよう金融市場調節を行う事や、長期国債の買い入れを増やしている事で、残高の増加が続いている。
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