米株式週報 原油価格が12年9カ月ぶり安値 NYダウも1万6000ドル割れ
8~12日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は前週終値1万6204.97ドルから231.13ドル安の1万5973.84ドルだった。原油価格が一時26ドル前半という約12年9カ月ぶり安値を記録するなど、市場の下げ圧力が強くNYダウも1万6000ドルを割り込んだ。
週明け8日は欧州株式市場が大きく下落したことで米株式市場も連動。下げ幅は一時400ドル以上となったが、終値は177.92ドル安の1万6027.05ドルだった。9日も前日比12.67ドル安と売りが勝った形、割安感が出た銘柄に買いが出たものの限定的となり全体的に重い足取りとなった。
10日は雲行きが怪しい市場に対し連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が追加利上げに慎重である発言をし、市場の値上げ幅は一時180を超えたものの原油価格の下落も重なり下げ圧力が増したため終値は前日比99.64ドル安の1万5914.74ドルと約2週間ぶりに1万6000ドルを割った。
これで終わらず11日は254.56ドル安、原油価格が一時1バレル26.05ドルと約12年9カ月ぶりの安値水準となったことでエネルギー関連および投資先の金融関連が軒並み値下げとなった。
12日は原油価格がやや持ち直したことで前日比313.66ドル高の1万5973.84ドルとなり、1週間ぶりに値上がりし週末の取引を終えたものの、原油と株式市場、世界の株式市場が連動するという世界を跨いだ不安定状態は依然続いている。
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