宇宙ゴミ除去ベンチャー 産業革新機構が出資
官民ファンドの産業革新機構は1日、宇宙ゴミ(スペース・デブリ)の除去技術開発およびサービス提供を行うベンチャー企業のアストロスケール(シンガポール)へ、最大3000万ドル(約33億9000万円)を出資すると発表した。同時にベンチャーキャピタルのジャフコが500万ドル(約5億6500万円)を出資している。
宇宙ゴミとは、稼働停止した人工衛星やロケット上段などの人工物体や、人工物体同士の衝突などによって発生した破片などのこと。宇宙ゴミは、近年急速に増加しており、稼働中の人工衛星に衝突して破損させるなど、宇宙空間上の脅威となっている。
これら宇宙ゴミの除去については、国際的に認知され世界各国が研究開発を進められているが、アストロスケールはさまざまな大きさの宇宙ゴミを低コストで除去できる技術の開発や製造を進め実用化を目指している。
革新機構は、今後、アストロスケールの技術開発およびサービス展開への資金提供、社外取締役の派遣等による経営サポートを行っていく。
※1ドル=113円で換算(2日時点)
(写真はイメージ)