貨物飛行機による独自輸送ネットワーク構築へ アマゾン
米アマゾンが大型貨物飛行機のリース契約を行い、独自の商品輸送ネットワークを構築することがわかった。現地時間9日に米ビジネス情報サイト『ビジネスインサイダー』が報じた。
航空機リース会社「エア・トランスポート・サービシズ・グループ(ATSG)」の持つ「ボーイング767」の20機を、関連会社のアマゾン・フルフィルメント・サービスが使用し商品の輸送を行い、米国内の翌日や翌々日配送に対応していく。
アマゾンの全世界業務・顧客サービス担当上席バイスプレジデントのデーブ・クラーク氏は「アマゾンプライム会員に対し、素晴らしい価格と超速宅配を実現するために今回の独自ネットワーク構築に至った」と語っている。
現在はUPSやFedExなどの輸送ネットワークに依存しているが、これを独自ネットワークに切り替えていくのでなく、あくまで補完するものだという。ATSGによれば、リース期間は少なくとも5年から7年だ。
合意の背景として、アマゾンが5年の間、1株当たり9.73ドルでATSGの株式の最大19.9%を取得する権利がある。
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