2015年度国内ビッグデータ市場規模は535億円 矢野経済研究所
31日、市場調査会社の矢野経済研究所が発表した「ビッグデータ市場に関する調査結果2016」によると、2015年度の国内企業のビッグデータ関連投資額は535億円に達した。
一方で、企業のビッグデータ取り組み状況調査では「業務に取り込み済み」が2.4%、「試験的に運用中」が1.7%と、まだビッグデータを活用しているのは大企業を中心とする一部に限られている。
一部の企業ではより具体的、かつ本格的なデータ活用が進んでおり、モノのインターネット接続である「IoT」や「人工知能」といった新たな領域の取り組みが今後の技術革新に寄与するとした。
同研究所の今後の展望によると、2016〜2017年頃には格安 MVNO(仮想通信事業者)の本格普及、2018〜2020年頃にはセンサーや画像解析などの新世代データ活用、2020〜2025年頃には遺伝子医療や自動走行運転の実用化、2025〜2030年頃には人工知能の様々な産業活用が進んでいくとしている。
(写真はイメージ)