国学院大学博物館、「偶像(アイドル)の系譜」を開催
国学院大学博物館(東京都渋谷区)は、6月12日まで企画展「偶像(アイドル)の系譜―神々と芸能の一万年―」を開催する。
同展では、現代の芸能界で人々の心を掴んでいる「アイドル」の原型を辿るため、日本の芸能史を解説する。アイドルの根源は原初的な「偶像」で、神仏のような超越的な存在や、現在この場所にいない存在に触れようと人間がつくりだしてきたもの。メディア(媒体)の変遷を辿ることで、「なぜ私たちは、偶像(アイドル)に心打たれるのか」を探る。
展示物は「現代的アイドルの原型」「はじまりの芸能」「見えざる神々の身体」の3部。「現代的アイドルの原型」では、会いに行けるアイドルの先駆として江戸時代の浮世絵師・鈴木春信や喜多川歌麿の絵に描かれた美女を取り上げる。「はじまりの芸能」では、古墳時代の祭祀遺跡や神話から芸能の原点を見る。「見えざる神々の身体」では、神仏の像や土偶から偶像について探求する。
関連して、トークイベント「歴史に見る“アイドル“の原点」「江戸・東京のカワイイ文化」、日本文化講座『日本列島芸能史』も行われる。
【施設情報】
国学院大学博物館
東京都渋谷区東4-10-28
TEL:03-5466-0359
http://museum.kokugakuin.ac.jp/
開館時間:10:00-18:00
(冒頭写真はイメージ)