リチウムイオン電池を超える「革新型蓄電池」 30機関が共同開発
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は18日、リチウムイオン電池の性能を超える革新型蓄電池の共通基盤技術を、10企業16大学4研究機関と共に共同開発するプロジェクトをスタートさせた。2030年にガソリン車並みの走行性能を持つ電気自動車(EV)への搭載を目指し、政府は2020年度までの5年間で150〜180億円を助成する。
各機関の連携により、エネルギー密度や耐久性、安全性など多面的に高性能な蓄電池の研究開発を推進し、現行リチウムイオン電池の5〜8倍のエネルギー密度を持つ蓄電池の実現を目指す。
記者会見で、古川一夫理事長は「本プロジェクトがさまざまな知の融合や創意工夫を図り、日本の自動車・蓄電池産業の競争力強化に貢献したい」とあいさつした。
参加するのは、民間企業はトヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所、三菱自動車工業、パナソニック、ソニー、日立製作所、豊田中央研究所、日立化成、日立マクセルの10社。大学は東京大学、京都大学、東京工業大学、茨城大学、神奈川大学、関西大学、九州大学、神戸大学、東京農工大学、東北大学、名古屋工業大学、兵庫県立大学、北海道大学、三重大学、立命館大学総合科学技術研究機構、早稲田大学の16大学。研究機関は産業技術総合研究所、高エネルギー加速器研究機構、ファインセラミックスセンター、理化学研究所の4機関。
キックオフミーティングで挨拶する古川理事長
[画像提供:NEDO]
(冒頭写真はイメージ)