ドイツで「子どもお断り」のキャンプ場めぐり差別論争
「休暇でキャンプに来て、鳥の鳴き声で目を覚ましたい人たちに、子どもたちの喧騒は妨げになる」――そんな理由から「14歳以下の利用はお断り」として「大人のためのキャンプ場」をうたったドイツ・ブランデンブルク州のキャンプ場が物議を醸している。5月11日付のドイツ・ヴェルト紙が伝えた。
連邦反差別局は、ホテルやキャンプ場などの商業施設で年齢規制を設けて大人の使用のみを可能とすることを問題視しており、これまでも「16歳未満お断り」としたブランデンブルク州のホテルや、「子どもと犬は禁止」と表示したデュッセルドルフ市のビアガーデンが問題となったことがあった。
キャンプ場の経営者であるクリスティアーネ・エアトマンさん本人も2児の母だが、「仕事で子どもと関わることの多い教師やソーシャルワーカーなどは、休暇中はそのストレスから解放されたいと願うもの。このキャンプ場はそういった需要に応えただけ」と説明している。また、同州内にある「家族向け」をうたったキャンプ場とも提携し、子ども連れの利用者にはそちらを勧めているとして、「私は非喫煙者なので、喫煙OKの居酒屋には立ち寄りません。それと同じことだと思うのですが、何が問題視されているのか理解に苦しみます」とコメントしている。