【特集】伊勢志摩サミット(3) ドイツで紹介された「伊勢志摩サミット」のマニアックぶり
8年ぶりに日本で開かれることになった先進7カ国(G7)首脳会合、伊勢志摩サミット。安倍首相がこだわって開催地となった伊勢志摩について、ドイツではどのように紹介されているのだろうか? 現地の様子を紹介する。
ドイツの公共放送ARDでは、伊勢志摩とG7の舞台裏を5分間のビデオブログで紹介。真珠の養殖と漁業で成り立つ志摩半島が、東京から350キロメートル離れた、自然と静けさに包まれた瞑想的な場所であるとして、
海女の伝統については、「おばあちゃんダイバーたちが、海に潜って貝を採っています」と説明。プレスセンターの豪華懐石弁当の中身や、プレスキットの中にせんべいやポッキー、日本酒の瓶が入っているところまで細かく見せ、最後はドイツ人リポーターが伊勢名物の赤福もちを「もちとは、粘着力のある米菓子のことです」と言いながら苦渋の表情で飲み下している。
シュピーゲル・オンライン版では、G7オープニングで各国首脳が訪問した伊勢神宮について触れ、「日本古来宗教神道の、最も重要な聖地」、「ここには太陽神天照大神が祀られている」と紹介。記事タイトルは「太陽神寺院前での政治」だった。
さらに在日本ドイツ大使館のツイッターでは、「サミット会場近くの三重県鳥羽市の石鏡町はゴジラが日本に初上陸した場所で、その映画が作られた1954年はサミット出席者の安倍首相、フランスのオランド大統領、欧州委員会のユンケル委員長、そしてドイツのメルケル首相が生まれた年」というマニアックな情報も紹介している。
(写真はイメージ)