アホウドリ、小笠原諸島全体で2つがいの繁殖成功

環境省と東京都などは23日、特別天然記念物で絶滅危惧種のアホウドリについて、5月に小笠原諸島全体で2組のつがいの繁殖が成功したことを確認したと発表した。今回の確認で小笠原諸島での保護増殖事業開始からアホウドリの繁殖成功は3例となった。

むこ島で1月9日に親鳥とヒナを確認しており、そのヒナの巣立ちを5月14日に確認した。聟島でヒナの巣立ちは戦後初めて。嫁島では5月9日にヒナ1羽が確認された。嫁島でヒナを確認したのは初めて。

アホウドリは小笠原諸島では1930年に絶滅していたが、2008年から鳥島で生まれた個体を聟島に移送して、新しい繁殖地を形成する保護増殖事業が行われてきた。2014年5月に媒島なこうどじまでヒナが確認されている。

アホウドリ、小笠原諸島全体で2つがいの繁殖成功
アホウドリ、小笠原諸島全体で2つがいの繁殖成功
巣立ち前のヒナ(聟島)(上)と嫁島で確認されたヒナ(下)

アホウドリ、小笠原諸島全体で2つがいの繁殖成功
[画像:東京都ホームページより]

参考記事
戦後初、小笠原諸島でアホウドリの親子を確認

 
(冒頭写真はイメージ)

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