ヤフー、電子書籍販売大手を子会社化へ
ヤフーは9日、電子書籍大手のイーブックイニシアティブジャパンの発行済み株式をTOB(株式公開買い付け)で取得し、イーブックの子会社化を目指すと発表した。取得株式は49%とし、イーブックの上場は維持する方針。総額は約20億円になるとみられる。
イーブックは電子書籍領域における知見と作者・出版社との関係性があり、多くの男性ユーザーを持つ。女性ユーザー比率の高い「ヤフーブックストア」と連携することにより、ビジネスの拡大やシステム開発の進化、コンテンツの拡充などを実現できると見込む。
イーブックは2000年より電子書店「eBookJapan」を運営し、拡大が続く電子書籍市場のパイオニアとして業界を推進している。2011年10月には東証マザーズに上場、2013年10月には東証一部へ市場変更した。2016年5月にオンライン書店「BOOKFAN」「boox」を運営するブークスを完全子会社化し、紙書籍やDVDなどのオンライン販売も拡大させている。
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